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  • 24.06.24

    ホームページは必要ない?制作者としての考えをまとめてみます

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    マーケティング

ホームページなんてSNSで十分じゃない?

以前お話させていただいた事業主の方に「ビジネスの情報発信なんてSNSで十分じゃない?」とご意見を頂いたことがあります。

実際にホームページを一切活用しないで成果を上げている事業主の方は日本中、世界中に数え切れないほど存在しているとおもいます。それでも多くのビジネスにとって依然、HPはとても強力な集客チャネルになりうると私は考えています。

ざっくりとした結論、私個人の意見を先にお伝えすると「顧客単価が高い業種ほどHPを持つ効果が高くなる傾向がある」と考えています。そもそもの話ですが私はホームページの制作を生業としていますのでバイアスがかかった意見になることをご了承ください。


あなたはどんなときに調べますか?

まず前提にある私の考えですが、どんなビジネスもHPは持っているべきだと思っています。お店の前を通る人だけをターゲットにしてたり、新規客は一切いらないとか完全紹介制でやっているという特別なケースを除いてHPがあること自体が消費者、顧客に対して親切です。

ビジネス的な話をすると特定のSNSのみで告知をしている場合、そのSNSを利用していない潜在顧客にリーチする可能性はほぼゼロなので新規顧客を自ら逃している可能性があるとも言えるでしょう。

そしてHPを持っていたほうがいい度合いは前述の通り、サービス、商品の単価に比例して高くなると考えています。人間は「これはいいかもしれない」「ほしいな」と思ったときにそのサービス、商品の値段が高いほど情報収集にコストを掛けるものです。「家を新築します!」というご友人がなんにも調べずに「これでいいや」と即決したなんてエピソードを聞いたことがありますか?(ほんとのたまにそういう人もいますが例外だとおもってください)皆さんまずはネットでざっくりとした費用感を調べ、オープンハウスに足を運び、すでに家を立てている友人に相談したりと時間的、金銭的コストかけて情報収集をして自分の購買行動を無駄にしないようにリスクヘッジをするものなのです。

一つの例として「家を買う」というほとんどん人にとって、人生で一番大きい買い物になるであろう選択をあげましたが共感していただけたでしょうか?

それとは真逆の例を出すと、つい先日わたくし「未来のレモンサワー」というものをSNSでたまたま見かけコンビニに買いに走りました。感想はまあ美味しかったです。そんなことより私がこの未知の商品を購入するためになにか情報収集をしたかというとその時間は0秒です。強いて言えばSNSでの投稿を見かけた2秒程度ですがこれは受動的な情報収集です。たとえその商品が不味くて購買行動が失敗してもいいと潜在的に思っているから調べもせずに行動を起こすわけです。


顧客単価が低ければHPを持つ必要はないのか?

それでは安価な商品、サービスを売っている事業者ならHPを持っていなくていいのでは?という部分についてお話します。このようなビジネスの場合、できるだけ多くの人にリーチし商品を知ってもらわなければいけないのでHPは必要かどうかという小さい問題ではなく、私達が思いつくマーケティングはほぼ全て実施しているはずです。HPを持つこともその例に漏れません。

そもそもの話ですが100円や200円のように極端に安価な商品、サービスを大量に売るビジネスモデルというものは小規模の事業者にはなかなかできるものではありません。中規模、大規模の事業者がそのようなビジネスをおこなうわけですが、そういう事業者はマーケティングの重要性をしっかり理解していますのでHPはもちろん持っていますし、前述の「未来のレモンサワー」のような新商品の場合はそれ専用の特設ページすら存在しています。

先ほど私は「未来のレモンサワー」を購入する、その行動が失敗してもいいと思っている、と言いましたが実際には「アサヒが出しているんだから美味しいだろう」とかそういう心理も働いているはずなんです。これはアサヒ飲料さんが今までいい商品を作ってきた企業努力や、数々のCMを見てきてプラスのイメージを持っていたりという大企業だからできるマーケティングにしっかり乗っちゃっている証拠なんだと思います。


HPをもつ必要が無いビジネスって?

前提としてお伝えした通り、私はどんなビジネスもHPを持っているべきだと考えています。対事業者だろうが対一般消費者だろうが単価が高かろうが低かろうが持ってるべきです。ですが実際にクライアントとなる事業者の方とお話をする中でHPを持つことにネガティブな感情を持っている層を認識していますし、そう思われる理由もわからなくは無いです。

まず情報を整理すると、個人のビューティーサロンのような施術に1万円を取りますといったビジネスではHPは必ず持っていたほうがいいです。なぜなら人は支払いの金額が増えるほど情報収集を密におこなうからです。そのときに情報発信のチャネルが特定のSNSのみというのは非常にもったいないからです。

次に非常に安価な商品、サービスを大量に売る場合。これは主に大企業がやることなので多くのビジネスオーナーにとってあまり関係のない話ですがHPはもちろん思いつく限りのマーケティングをおこなう必要があります。

その間に属するような事業をされている方。顧客単価でいうならば1000円~3000円程度のビジネスをされているかたはHPを持つことに非常に後ろ向きです。特筆するならば小規模の飲食店等を営まれているビジネスオーナーの方が多いです。理由は大きく2つあると考えられます。その理由の1つは比較的安価な商品、サービスを購入するのにわざわざホームページを見るのかという疑問があるということです。2つ目はどれほどの効果がHPによりもたらされているか測ることが非常に困難だということです。


飲食店はHPを持つ必要がない?

私は個人の飲食店ならHPをもつ必要がないとは全く思っていません。むしろみんな作らないから進んで作った方がいいと思っています。狙い所です。ですがオーナーの方々が思われるところは理解できます。

飲食店のような比較的顧客単価の低いビジネスを小規模でおこなわれている場合、その効果を測定することが困難な場合が非常に多いです。例えば一日50食ほどの料理を提供しているお店ではそもそもお客さんが大量に来ても50食提供するキャパシティーしか持ち得ていない可能性もあります。このような場合ですとHPを持つことで売上が上がるとは考えにくく、HPは必要が無いと決断してもおかしくありません。

飲食店の場合、店舗の立地等も大きく関係してきますので一概には言えませんが参考にしていただければと思います。


最後に

ビジネスのどこに力をいれるかは人それぞれです。規模の小さな飲食店でもしっかりとしったHPを持っている場合もあれば、比較的大きな企業なのにスマホレイアウトに対応していないままのような場合もあります。

HP制作者としては、ホームページは比較的安価に商品、サービスのマーケティングをおこなえるビジネスにとって欠かせないものだと思っています。これからビジネスを始める方、すでに運営されている方にとって、Webマーケティングについて考えるきっかけになればと思います。

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