まずはじめに結論を
レンタルサーバーを契約しなくてもホームページは公開できます。絶対に必要と書いているブログ等もありますがある意味それは嘘です。それかその方法を知らないだけです。実際にこのサイトはXサーバー等のみなさんが思い浮かべるレンタルサーバーを契約せず全世界に公開されています。
複雑な部分もありますので順番に説明します。
レンタルサーバーを契約せずにHPを公開する方法
大きく分けて2つほど方法があります。
1つ目はWix.comやSTUDIOのようなHP制作サービスを利用し、そのサービス内でホスティング(HPを公開)することです。
これは言うならば実際にはレンタルサーバーの契約が必要なところをサービス内でおこなってもらうようなイメージです。これらのサービスには無料枠が用意されていますので、月間のプレビュー数などが規定数を超えない限り無料でHPを公開する事ができます。せっかくのご自身のHPに使っているサービスのロゴが表示されてしまう等条件はありますが、多くのひとにとってこれが一番現実的な方法です。
2つ目はサーバレスのサイト構築をする方法です。
プログラムができたり、ウェブにかなり詳しい場合を除いて大多数の方にとって非現実的な方法です。具体的にはJamstackと呼ばれるような技術を使いサイトを作成しVercel等のホスティングサービスを利用しサイトをデプロイすることで、「レンタルサーバー」を別途契約せずにサイトを公開することができます。
KWSのサイトはastroというフレームワークとCloudflareを利用して公開しています。とにかく表示速度を早くすることにこだわってこの選択になりました。
ちなみにこの方法はサーバーを利用しないというわけではありません。頭がパンクしてしまうと思うので深くは説明しません。
その他にもレンタルサーバーを契約しない、細かく言えばお金を出さない方法はあります。
例えばサーバーをご自身で運用する方法ですが、そんなことができる人はこのブログを読む必要はありません。またレンタルサーバーには無料のものがあります。ここではそのメリット・デメリットについては言及しませんが、レンタルサーバーにお金をかけずHPを公開するという点ではこちらも一つの手です。
なぜレンタルサーバーが必要だと言われているのか?
考えうる理由をお伝えします。
1. HPを公開するスタンダードな方法だから
2. サーバレスのサイト構築の現実性
3. 業界の慣例として
それぞれ解説していきます。
HPを公開するスタンダードな方法だから
レンタルサーバーを契約しそこにファイルをアップロードすることでHPを公開する方法は長くにわたってHP制作の方法としてスタンダードとなっています。いまだその方法を取っている業者もいますし、その方法にはメリットもあります。
例えば新しく会社を作るというクライアントさんで、自社のドメインでメールアドレスも利用したいという場合。[email protected]のような社員それぞれのメールアドレスを作り運用していく場合、メールのデータはどこかに保存しておかなくてはいけないので基本的にはレンタルサーバーの契約が必要となります。
(これも厳密にはサーバーレスで運用する方法がありますがあまりに煩雑なのでサーバーを契約するほうが現実的です。)
サーバーレスのサイト構築の現実性
サーバーレスでのHP構築は一般の方が個人でやるというのは技術的に非現実的です。レベルにもよりますがワードプレスのブログ運営をしているくらいの方でも相当厳しいと思います。
それに加えサーバーレスという手法は比較的新しい技術ですので実装、メンテナンスできる人間が限られていたり、すでにサーバーを契約して運用しているウェブサイトをわざわざサーバーレスに移行することで得られるメリットが低い場合もあります。
ですがこれから新しくご自身の事業のHPを作る。HPをリニューアルする。という場合にはメリットの多い選択であるとも言えます。ご希望であればKWSはサーバーレスでHP構築をしますのでお気軽にお問い合わせください。そのメリット・デメリット等詳しくお伝え致します。
業界の慣例として
HP制作会社は多くの場合、制作料金とは別にメンテナンス・保守料金というお金をクライアントに支払ってもうことによって運営が成り立っています。
誤解を恐れずに言えば、レンタルサーバーを契約することによって成り立つようにHPを制作すればメンテナンス料金を取ることができるということです。
ただ真っ当な業者であれば不要なメンテナンスをするためにお金を取っているわけではありません。HPを正常に表示するためにメンテナンスは必要ですし、サーバーレスなら全くメンテナンスがいらないかというとそんなこともありません。
最後に
以上本当にレンタルサーバーは契約しないとHPは公開できないのか?という疑問について説明致しましたが、サーバーレスのサイト構築をしてもアクセス数が非常に多い場合などはホスティングサービスに課金する必要があります。
レンタルサーバーを契約する方法にもサーバーレスでサイトを構築する方法にもメリット・デメリットがあるのでご自身のビジネスにおいてホームページが担う役割を考えたうえで選択するといいかなと思います。